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商品詳細

Women Pioneers -女性先駆者たち【ブックレット】

販売価格: 1,800円(税込)
[在庫数 ◯] 重み: 250g
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35 年の時を経て、DVDとして蘇った10人の女性先駆者達のインタビュー映像のシナリオをもとに書籍化。パイオニアたちの歴史が見渡せる年表と共にブックレットとしてまとめました。


1 はじめに 日本女性の地位  縫田 曄子(放送ジャーナリスト)

 導入部として、女性ニュース解説者のパイオニア・縫田曄子さんが、中国人の林王美園( メイユアン・リンワン) さんとアメリカ人のマリア・スクェアチャーティー(Marie T. Squerciati) さんに、当時の日本女性を取りまく問題点や、マスメディアで働く女性の状況を説明。また、縫田さんが女性で初めて地方自治体の局長( 東京都民生局) になられた経緯や、どうしてこのビデオを制作したのか、なぜ女性先駆者に注目したのか、といったことも語られています。 



2 高田ユリと消費者運動  高田 ユリ(消費者運動家)

 消費者運動に科学の視点をもたらした高田ユリさんが登場。戦後の消費者運動をリードしてきた主婦連合会( 主婦連:しゅふれん) に参加されたきっかけや、人体に有害な食品着色料の使用禁止要請、食器からホルマリンを検出したテストなど、主婦連で取り組んできた科学的な裏づけのある消費者運動について説明。現在の「消費者の権利」につながるお話のほか、高田さんが大きな影響を受けた夫・晴彦さんとの思い出も語られています。



3 市川房枝と婦人参政権のあゆみ  市川 房枝(政治家、社会運動家)

 女性政治家のパイオニア・市川房枝さんが登場。日本女性が参政権を得たのは戦後のこと。市川さんは、大正時代から「婦人参政権」を求める運動を行ってこられました。インタビューは、女性が参政権を手に入れてからちょうど30年目にあたる1975年に収録。市川さんにとってこの30年がどのようなものだったのか、そして、戦前からの数々の運動、戦後の公職追放まで、市川さんの人生が率直な言葉で語られています。



4 三淵嘉子 法曹界の扉を開く  三淵 嘉子(弁護士、裁判官)

 法曹界のパイオニア・三淵嘉子さんが登場。三淵さんは日本で初めて司法試験に合格した3人の女性弁護士のうちの1人。戦後、男性だけに限られていた裁判官への道が女性に開かれると、女性初の裁判官になられました。三淵さんが裁判官を志した理由、日本婦人法律家協会( 現・日本女性法律家協会) の創立にかかわり法曹界の女性の地位向上に尽力されたお話を収録。また、少年法改正にまつわる話題も収められています。



5 加藤シヅエと家族計画  加藤 シヅエ(家族計画運動家、政治家)

 家族計画運動のパイオニア・加藤シヅエさんが登場。加藤さんは戦前、アメリカで産児調節運動に触れ、子だくさんで悩む貧困女性に必要なものと確信し、帰国後、相談所開設など精力的に活動。戦時下の「産めよ殖やせよ」政策によって運動は停止されましたが、戦後すぐに運動再開。同時に、社会党から立候補して女性議員第一号に。このほか、石本男爵との結婚や、再婚された加藤勘十さんとのエピソードなども語られています。



6 阿武喜美子 科学の世界に挑む  阿武 喜美子(科学者、農学博士)

 女性科学者のパイオニア・阿武喜美子さんが登場。戦前、女性に門戸が閉ざされていた東京帝国大学大学院に、女性でありながら入学したエピソードや、戦後のアメリカ留学、帰国後の研究所づくりといったお話を収録。お茶の水女子大学で、初の女性理学部長となられた阿武さんから見た当時の学生について、また、日本婦人科学者の会( 現・日本女性科学者の会) の初代会長を務め、女性の地位向上に尽力されたことも語られています。



7 浅賀ふさと医療社会事業  浅賀 ふさ(医療ソーシャルワーカー)

 日本初の医療ソーシャルワーカー(MSW)・浅賀ふささんが登場。浅賀さんは戦前、アメリカで出会った授産事業をきっかけにソーシャルワークを学び、帰国後、聖ルカ病院( 現・聖路加国際病院) でMSWになられました。MSWを導入するよう、自らを推薦する手紙を病院創立者に書いたエピソードのほか、婦人参政権運動に参加したきっかけや、男女平等のためのキーワード「同位文化」についても語られています。



8 江上フジと子ども、婦人番組  江上 フジ(放送ジャーナリスト、婦人問題研究家)

 女性放送ジャーナリストのパイオニア・江上フジさんが登場。江上さんは戦前からラジオ番組にかかわり、戦後はディレクターやプロデューサーを務め、NHK初の女性管理職にも就かれました。インタビューでは占領時のGHQ( 連合国総司令部) とのエピソードや、大きな反響を呼んだ女性向け教育番組『婦人学級』のお話、NHK入局前に開かれていた、在日韓国・朝鮮人差別や所得格差に配慮したセツルメントの託児所などについて語られています。



9 山高しげりと母子福祉  山高 しげり(女性運動家、政治家)

 母子福祉に多大な貢献をされた山高しげりさんが登場。山高さんは女性ジャーナリストの草分けでもあり、早くから婦人参政権運動に参加。記者の経験と女性運動とのつながりのほか、母子心中を防ぐための活動、母子保護法の制定や戦没者寡婦( 未亡人) 対策への働きかけなど、戦前戦後のさまざまな女性問題とのかかわりについてインタビュー。また、会長を務められた全国地域婦人団体連絡協議会( 地婦連) についても語られています。



10 野上弥生子 小説と婦人運動家たち  野上 弥生子(小説家)

 小説家・野上弥生子さんが登場。野上さんは、夏目漱石の指導を受け、22歳の時に作品を発表してから、70年以上文筆活動を続けられました。インタビューが行われた時、野上さんは91歳。遺作となる自伝的小説『森』を執筆されている最中でした。『森』の舞台となった明治女学校の話題のほか、創設時に社員として名を連ねた『青鞜』にまつわるエピソード、平塚らいてうさんのことなど、幅広く語られています。
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